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7月8日、日テレで放送されたオーストラリア・カウラ捕虜収容所の話です。収容所からの大脱走を計画した捕虜たちは、投票で作戦決行の是非を決めます。その時に使われたのが、薄っぺらいトイレットペーパー。○を書けば死を意味し、×を書けば生を意味します。結果、約8割の捕虜が決行に賛成し、満月の夜、捕虜たちは史上初の大脱走に挑戦しました。しかし、実際に脱走に成功した者はひとりもいませんでした。231人の日本人捕虜が死に、そのうち31人が自決。さらにオーストラリア兵4人が亡くなりました。
トイレットペーパーでの投票の際、心に残った一捕虜の言葉があります。
「俺たちの命は、こんなぺらっぺらのトイレットペーパーより軽いものなののか?!」
それを聞いたとき、本当に涙が出てきました。おそらくは1グラムもないたかがトイレットペーパーに書いた○×で、自分たちの生死が決まってしまうのです。中には×と書いた者もいましたが、彼も死んでしまいました。本当に感動でショッキングな物語です。しかも、そのカウラ事件の事実は過去にも現在にもあまり知られていないのです。捕虜になることが許されなかった当時の事情で、その事実は日本政府によって握りつぶされてしまいました。
おそらくは私も、この放送がないかぎり永遠にカウラ事件のことを知らなかったと思います。小学校の教科書にも中学校の教科書にも載っていない事件です。彼らの思い、考えは決して抹消されてはいけないはずなのに、悲しいものですね。少しでも多くの日本人に、彼らのことを覚えていてほしいと思いました。
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